Door 隣の子


「もうどうするのよー」

また隣からお母さんの怒鳴り声が聞こえた。

思えば、
引っ越してきたのはあの子が2才の時だった。
挨拶に来たのはお父さんのほう。

たしか、子供が小さいので、ご迷惑をかけたら申し訳ないような内容だった。

手土産はゴディバのチョコ。

たかが子供だから、泣き声くらいかなと思っていた。

そしてまもなく
ちょっと違うと感じる。

子供の異常なほどの走り方
そうしてさらに異常なお母さんのヒステリーの声

「なんで分かんないのよおーーー」

叫ぶような高鳴りの後に継いで

ガタガタガタガタ

という得体の知れない音

テーブルを激しく揺らす音に近いが
証明する方法がない。

次に子供の号泣

このセットが最初の1、2年間ずっと続いてた。
あまりにもうるさかったので
私も「静かにしろ」と大声で返したり、壁を叩いたりしてたけど
慣れてくるもんだね
変わらない状況に、自分を巻き込むのがバカバカしいと思っていつしかただの傍観者になっていた。

そして年月が過ぎ、あの子も幼稚園年長組の年になったかな

「だって…」と言い返すようになった。

口答えのたびに、さらにお母さんの逆鱗を触れ、激しい怒りの声が戻ってくる。

狂ってた。

我が子に対してそこまでなるの?
と不思議に思った。

こないだ
あの子が廊下へ追い出された。
反省しなさいと

そして廊下からあの子の泣き声が響いてる。

正直
虐待かな、と何度も思って通報しようと思ったが
思いとどまるのは
たまに、お母さんがいい気分の時のあの子の声がとても可愛いから。

「分かったか?」
「うん」

ああ、きっと私の知らない育児の大変さがあるんだ
そして、
私の知らないお母さんの優しさ面をその子は知ってるんだ

と思った。

あの子は、お母さんが大好き、と直感的に感じとった。

父親の不在も気になる。
いるけど、朝早く出て、夜遅く帰るパターン。
たまにお父さんが早く帰る時、
待ってたかのように、ドアへ迎えに走っていくトントンっと軽い小さな足音が聞こえる。

ドアが隣接してるため、時に私のドアの開閉を間違えて入ってきた足音も聞こえる。
違うと知った、がっかりで遅くなった足音がかわいそう。

たまにあの子と階段で会う
人見知りであまり挨拶できない子だけど
とても可愛らしい顔立ちをしてる
お母さんも無口なほう。

あゝ
いつまでも、優しい心を持って欲しい。
隣の名前を知らない男の子へ。

尖銳的女人叫罵聲。

不知道的人會以為是有什麼爭執發生,但不是,那是隔壁鄰居在罵小孩子的聲音。

她的小孩,今年剛上幼稚園。

隔壁大概是2、3年前搬來的,當時來打招呼的是爸爸,說家裡有兩歲小孩可能會有點吵。

逐漸冷漠的社區環境,很少遇到會來打招呼的鄰居。之前看日劇,大部分都是送毛巾或清潔用品,這次這位爸爸送的是GODIVA的巧克力!

當時我抱著「兩歲小孩子能有多吵」的心態,迎接新鄰居的來臨。

但沒過多久,事情就有點不對了。

小孩超乎過動兒的奔跑聲,然後是媽媽的歇斯底里。
嚴重時還會聽到類似一直震動、敲打桌子的聲音。

媽媽的叫罵聲,伴隨著小孩子的哭聲,總是透過水泥牆一清二楚傳過來。

剛開始我嫌吵,還會敲打牆壁反擊回去。可是日復一日,已經到了習慣的境界。

曾有幾次在出門時遇到他們,小孩子很害羞不說話,躲在媽媽或爸爸身後,但一雙眼睛直直盯著你看。媽媽也很沈默,外表看不出是會那樣暴躁的人。

隨著小孩慢慢長大,到了開始會回嘴的年紀,但其實也才剛上幼稚園而已。
回嘴這舉動似乎更開啟媽媽暴怒的神經,
有一次還聽到小孩子被媽媽反鎖在門外,走廊上盡是小孩子的哭聲。

好多時候我都懷疑是不是虐待孩童,也和朋友討論是不是該報警。

可是,有時候媽媽不發脾氣時,那小孩子可愛的聲音,讓我沒有採取行動。

「懂了嗎?」
「嗯!」

這聲「嗯」就跟一般和媽媽撒嬌的孩子們無異。

此刻我才體會到,那位媽媽一定有我不知道的辛苦的一面,養兒的難,每個家庭都不同,我又怎麼能用我的理解去詮釋?
還有,媽媽溫柔的一面,那小孩一定比誰都清楚。

他很愛媽媽,我直覺這樣想。

這樣的家庭,爸爸經常不在家這點也讓我在意。早出晚歸,爸爸似乎都沒經歷到媽媽歇斯底里那段。

不過小孩子好像很喜歡爸爸,常常在發現爸爸的開門聲後就咚咚咚地跑去玄關迎接。
因為我們兩家的門是緊鄰的,有一兩次我回家,小孩誤以為是他爸爸,聽到那輕盈的腳步聲總讓我會心一笑。

可愛的小孩子,雖然我不知道你的名字,但希望你保有一顆溫柔的心來對待世界。

Sony A7ⅱ
フィルター PicsArt

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