PICTURE プロフィール写真


証明写真を撮りに、老舗の写真館に行ってきた。

正月期間中なので、イレギュラーの営業時間になって、毎朝母が空いてるのかの確認電話を入れてくれてる。

そんなある朝、目覚めたらすぐ母に催促され、化粧もせず服もちゃんと選べず、急いで写真館に向かった。

写真館に着いて二階のスタジオに上がったら、一見おじいちゃんのような方がストレッチをやっていた。

小さい時から撮ってもらってる、この写真館のプロカメラマンだ。

「あそこで用意しといて」
私をちらっと見て、手前のドレッサーを指差しながら言った。

跳ねっぱなしの髪の毛、まつげだけ軽くカールしたスッピンはどうしようもない。
ドレッサーにいても何もやることはない。
笑顔の練習でもしようかな

すぐセットに行くのは女子力低いと思われるから、わざと2〜3分待たせた。

いざ真っ白なセットに座って見ると、カメラマンのじいちゃんが、体の角度、髪の毛を微調整してくれた。

最後二、三歩引いて全体を見ていたら、眉間にしわを寄せた。

「真珠のネックレス持ってないの?旦那さんからもらってないの?」

びっくりを越えて唖然、私の口は空いたと思う。

「まだ..まだ結婚..していません..」あまりにもいきなりだったので、うそや包み方も思いつかず素直に答えた。

あゝ30代の女性は普通結婚してるという考えを持っていらっしゃるんだね。

「カレシもいないの?」じいちゃんは今度服の襟を微調整しながら、質問を続けた。

「カレシもいません。」ここまで来るともうまじめに答えるしかない。

「あら、どうしよう〜」白髪のカメラマンは私のことを自分の孫のように心配してくれてる。
「じゃあ写真を二枚、汽車の窓に貼ってあげようか。裏に貴女の名前と連絡先を書いとくから。」

あまりにも真顔で言われたので、冗談か本気か一瞬分からなかった。

今の写真館はお客さんの婚活、恋活まで手助けするのか!

「じゃあ綺麗に撮ってくださいネ〜」一瞬その可能性を考えたが、それよりむしろ綺麗に撮ってもらって、好印象を残せるプロフィール写真にできたらいいなあと思った。

セッティングが終わり、撮影はさすがプロのカメラマンだけあって、表情の機微を狙ってここぞという瞬間に、シャッターを2回押しただけで終了。

「二枚選んで駅に貼っとくよ。」
カメラマンのじいちゃんはファインダーを見ながら、念を押したように言った。

二枚しか撮ってないじゃん!突っ込みたくなったが、思わず笑った。

「はい、よろしくお願いします。」撮影が終わったせいもあって、気持ちが軽くなった。応援されてるのか、心配されてるのか分からないけど、個人情報が流出されるのが怖いかなと思ったくらい。

久しぶりに会ったカメラマンのじいちゃん、腕は衰えてなかった。
昔の無口より、もっとお客さんの笑顔を自然に引き出せるイメージだった。

同時に、
30代独身女子に対する、世間の見方も改めて認識した。

真珠のネックレス、貯金して買おうかな。

「證件照」

申請簽證需要新的大頭照,於是趁這次過年回家時去了一趟老字號照相館。

過年期間的營業時間不固定,從初一開始媽媽就每天幫我打電話看有沒有開門。

初三一早,剛起床臉都還沒洗,媽媽就急著叫我趕快準備出門,說今天早上有營業趕快去拍。

隨便選了一件有領子的衣服,頭髮沒梳便匆匆騎著機車前往,當時還飄著小雨。

抵達後直接上二樓攝影棚,剛走上去就看到熟悉的伯伯在做伸展操。

聽媽媽說伯伯曾經有把拍照技術傳給自己女兒,可是女兒接手沒多久就停了,於是伯伯又重操舊業,回來扛起招牌。

「妳整理一下。」伯伯看到我後指了一下旁邊的梳妝台。

我看了一下鏡子裡的自己。
頭髮亂翹,只隨便夾了睫毛的素顏,好像也沒辦法再整理什麼。
媽媽塞在口袋裡的梳子也派不上用場,對著鏡子笑了一下,可以上場了。

太快過去怕伯伯覺得我對自己儀容很隨便,於是故意站了2、3分鐘才過去。

坐在全白背景的沙發上,伯伯仔細幫我調整髮絲垂落位置和身體姿勢,退了幾步在觀看整體角度時突然停了格。

「啊怎麼沒戴一條珍珠項鍊?老公沒有送妳嗎?妳有老公嗎?」

正想發生什麼事時,伯伯這句話直接讓我腦袋暫停,我應該呈現一臉呆滯。

「我..我還沒結婚啦!」突如其來的問題讓我來不及思考怎麼開玩笑回應,就如實回答。

長期旅居海外,竟忘了老一輩對大齡單身女性的看法。

「啊男朋友呢?沒跟男朋友要一條?」伯伯一邊幫我調衣領一邊繼續問。

「我也沒有男朋友欸…」反正也沒其他客人,說就說吧。

「哇那怎麼辦?」伯伯看我一點危機感都沒有,竟比我還擔心。
「那伯伯選兩張,幫妳貼到火車窗戶上好不好?後面寫上妳的名字和電話。」

伯伯的語調和表情太過正經,一時我也分不清這是在開玩笑還是認真的提案。
現在的照相館還身兼婚友社嗎?

「那伯伯幫我拍漂亮一點。」腦海中快速閃過自己照片出現在徵婚啟事上的畫面,不管有沒有可能,拍一張漂亮的大頭照都比較實在。

對話中伯伯其實已經調整好拍照角度了,只見他退回相機旁,銳利的眼神精準捕捉了完美的瞬間,兩聲快門喀嚓,不到兩分鐘分鐘便結束。
檢查了一下觀景窗,確認沒問題後,伯伯又看著我。

「幫妳選兩張貼到車站去喔!」

忍住想吐槽伯伯就拍兩張而已要選什麼的衝動。

「好啊,謝謝阿伯!」笑了笑,也許是拍完的關係,心情上輕鬆很多。伯伯是真的關心還是在說笑,雖然不得而知,但都讓這次拍照歡樂不少。
我是比較擔心個資洩漏出去。

伯伯還是一樣專業,唯一不同的是,以前伯伯酷酷的不太說話,拍照時我都很緊張,但他現在似乎知道怎麼讓客人自在的露出笑容。

不過同時也讓我再次體會到,這社會對30幾歲單身女性的既定觀感。

要存錢來買珍珠項鍊了。

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