COLORFUL 彩り歳月


何か軽やかにキューンとくる話をしたいと思うが、頭に浮かんだのが、建物の彩りに因んで、Do-Re-Miの音が織りなす簡単なメロディしかない。
そんな幼い音楽をBGMに、うち旅行を出発。

ここは私も行ったことがない。なので、匂いや温度、湿気、風の向き、レンズ越す前の色合いなどは分からない。写真を提供してくれたのは、カメラ仲間の一人。
この写真を見た瞬間、心が踊りだした。

鏡を見ている最中に、ボートに邪魔されたビルたち、身だしなみのチェックは間に合ったのかな。もうすぐ観光客の大勢が来るよ。
後ろ側の長老たちは、少し冷やかな目をして傍観している。どうせインスタ映えの順番は回ってこないから、顔を洗わなくても日々の暮らしに支障はない。

悲しいことに、みんなの写真をざっと眺めてみると、一列目の、カラフルでちょっとヨーロッパ風の子たちしか映っていない事実が、確かだった・・

友人のお土産話を一つ。

川沿いで散歩していたら、4-5人の観光客グループに呼ばれて、写真を撮ってもらえないかと、声をかけられた。

知らない人、ましてグループの写真を撮るには勇気がいると思う。以前京都の稲荷神社で知らない人にお願いされ、その人の写真を撮って見せたら、露骨に嫌な顔をされたことがあった。思い出にできなくてごめんなさい。

話を戻そう。

友人はいいよと答えたら、そのグループのおばちゃんたちはすぐさまプロのモデルに変身したかのように、隊形を組んで、『今日撮らないと、明日もっと年を取る』というプラカードを掲げながらポーズをとったそうだ。
これも勇気がいる行為。

友人が息を止め、ファインダーに投影した映像に一心不乱、なかなかシャッターを押さない。グループの一行もこの構えを見て、当たりと思ったのか、微動だにせず、友人のオッケーを待っていたらしい。

この話を聞いたとき、そのシーンを想像してみたら、微笑んだ。心が和むわ。
いや、笑いたかった。青春の謳歌に真面目で誠実な生き方に笑いのエールを送りたかった。「今日」という一日は、誰にとっても一番若い日なんだ。

ふむ、今回の締めはこの名言にしとこうかな。

今日撮らないと、明日もっと年を取る。

んだ。



「彩色歲月」

想寫些輕快雀躍的小品,但腦中浮現的只有依照建築物顏色而蹦跳出的Do-Re-Mi音階。姑且隨著這不成曲的BGM一起踏上今天的旅程吧。

這地方我沒有去過,因此並不清楚實際的味道、風兒走向、氣候濕度、濾鏡以前的顏色等。提供這張照片的是同樣喜愛攝影的朋友。
當我第一眼看到這照片,心頭開滿了歡樂的小花。

被遊艇打亂照鏡子的時間,繽紛的公寓們是否已經粉妝好自己了呢?再沒多久觀光客就要抵達。後排的元老級住民有點事不關己地旁觀,畢竟網美照也輪不到自己,洗不洗臉也不影響日常生活的運作。

現實是殘酷的,翻閱大家的照片,的確現身的都是那些色彩鮮艷走歐風的公寓們。

朋友當時正在河畔散步。
突然被一群約媽媽年紀的團客叫住請她幫忙拍照。

我覺得要幫陌生人拍照需要勇氣,更何況是一大群人的合照。以前在京都的稻荷神社幫一個陌生男生拍照,他看到照片後的表情只有厭惡兩字。唉,只好對沒能製造他的回憶這事說聲抱歉。

離題了。
朋友一口答應,下一瞬間,那群媽媽們像是專業模特兒一樣,立刻組好隊形擺好姿勢,並且舉起寫著《今日不拍,明天更老》的旗幟來。聽到這我驚呼了一聲 。

朋友屏住呼吸,視線專注在觀景窗中,彷彿在等待最佳時機似的,遲遲不按快門。而那群媽媽們看到朋友這架勢,也知道眼前的是懂拍照的人,竟也乖乖地一動也不動的等著。

當時聽完朋友的敘述,我想像了一下當時的場景,不禁嘴角上揚,真是讓人會心一笑的故事。我想對那認真歌頌青春的生活態度致意,「今天」這日子,對你我都是最年輕的一天。

決定了,這次就以這句話名言作結:

今日不拍,明天更老。

写真提供:KL.L


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