MOTORCYCLE 二輪車


狭い道路にバイクがうじゃうじゃ動いている、あの圧倒されるシーンは、テレビで何度も放送される。
よく見てみると、乗客数が少ないから、冷房を我慢し、窓全開で暇つぶしているタクシードライバーさんのほうが町の風景となる。

交通機関の発達、Uberの台頭、そして近年の健康ブームに伴うシェアサイクリングの普及、タクシー業界の生存がより一層厳しくなる。けれど、いろんな脅威に挟まれたタクシードライバーさんに同情する人はあまりいないのは、不思議でならない。
一部観光地での悪質な値段設定や、近距離での乗車拒否が、人々の反感を買っているようだ。

それでも、タクシー乗り場で、車のメンテナンスをしたり、前後のドライバーさんと立ち話したり、ストレッチをしたり、ガソリンを節約しようと、先方のタクシーが客をゲットし、列が進んだ時に、なんと手で車を押して前進させたりする光景は、一生懸命生きている人のリアルな姿と思えて、感動する。

発車時に顔が上がらず、停車時に顔が下がらず、が気持ちよい運転の鉄則だって、以前乗ったタクシーのドライバーさんから教わった。心がけようと思いながら、残念なことに、私の下手な運転技術は載せた人だけでなく、私自身まで頭の上下する回数が激しい。

やはり二輪車のほうがいい。

お、強引に話題を変更したね。

バイクは、恋愛において欠かせない小道具のようなもの。そして時に喧嘩のもとにもなる。乗せる側と乗る側の間の距離がほぼゼロだから。
でもなぜか今頭に浮かんできたのは、切ない思い出だった。

好きな人が目の前にいるのに、手の置く場所を躊躇した。どこに置いても心が騒いでしまう。
後ろのタンデムバー(ネットでこの持ち手のような部分の名称を調べた)なら、相手に興味ないと思われないか、じゃあ相手の肩に載せるのか、それとも腰らへんに軽く添えるのか。服をちょっとつかんだほうがいいのか。
かれこれ悩んでいる間に、目的地到着、ガーン。


本当はぎゅっと抱きしめたかった。

そして一緒にいる時間を稼ぐため、今度はしぶしぶヘルメットをなかなか脱がない。いざ脱ぐと、ヘルメットの裏に、自分のショートヘアにありえない長い髪の毛がついているのを見て、勝手に不機嫌になり落ち込む。聞く権利は自分にないから。
恋に落ちると、精神年齢が一気に下がるのはなぜだろう。駄々っ子みたいになる。

あ、緑信号に変わり、バイクが動き出した瞬間、体が思わず後ろへ倒れそうになる。急いで相手を掴んだときめきもあったなと思い出した。

赤信号待ちの一行、遠い通勤のためのバイク、ストレス発散のためのドライブ、または晩ご飯を用意するために家へ急ぐお母さん。
写真にあるバイクの数以上に、数え切れない人間模様があると思うと、うじゃうじゃしだしたのは、私の心のほうにある妄想癖だ。

「摩托車」

常在電視上看到,上下班通勤時段,在狹窄的道路上摩托車蠢蠢欲動的畫面。
但其實仔細觀察,那因為載不到客人而開窗省冷氣錢,一副無聊至極模樣的計程車運將才是真正的街景。

隨著大眾運輸的發達,以及Uber的崛起,還有健康風潮帶領出的城市腳踏車服務,使得利用計程車的人越來越少。令我感到不可思議的是,在那麼多影響生計的威脅包圍之下,真正同情計程車運將的人卻不多這件事。也許是因為觀光區的惡性車費哄抬,拒載短程等引起民眾反感的緣故。

但在每個計程車排班站,看見司機大哥們或擦拭車身、檢查性能,或是跟前後的同業抬槓;拉筋做做健康操;或是當前一台車幸運載到客人輪到自己順位時,捨不得油錢而用手往前推時,都讓我感受到一股市井小民的旺盛生命力而深受感動。

以前搭計程車時,司機大哥曾告訴我,「發車不抬頭,煞車不低頭」是開車的最高境界。我一直記在心裡,可惜我拙劣的技術,不僅乘客,就連我自己點頭次數也多到數不清。

還是摩托車好。
咦,話題被我硬轉走了。

摩托車是戀愛中不可或缺的道具之一。有時是媒人,有時是爭吵的主因。
畢竟載與被載之間的距離近乎零。但現在腦中浮現的只有無奈的回憶。

喜歡的人就在眼前,卻煩惱手該放哪。放後座把手的話會不會讓他以為我對他沒興趣呢?那還是放肩膀?稍微輕放在腰邊也許比較恰當,抓著衣角可能更能暗示。就在我心煩意亂、思考策略時,竟然已經抵達目的地了!
想拖延相處時間,這下又遲遲不肯脫安全帽,終於在話題用罄脫下的那一刻,發現安全帽內襯有著不屬於我的短髮的長髮絲,內心不由自地生起悶氣,想問卻沒有問的資格。
談戀愛時總讓人心智年齡下降,變成任性的小孩。

信號燈轉綠,機車發動的那一瞬間,後座力讓身體不由自主向後仰,出於反射下意識地伸手抓住對方。我想起了這甜蜜的一刻。

停紅燈的這一隅,遠程的通勤、下課後的兜風、趕回家煮晚餐的媽媽。照片中的各種人物故事,遠多過機車數量。蠢蠢欲動的其實是我內心蓄勢待發的妄想。

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