1 CLOCK 時計

集まってくださってありがとうございます。
たくさんの物語を旅してきました。ページをめくるのが惜しくて。
とてもとてもうれしいです。

ずっとずっと精神的に旅人であり続けたい
過客 流浪 バックバッグ 風 道のり 自由 
流れ 謳歌 吠え声鳴き声 雨 帰り道 満載

旅人と関連する言葉やイメージを愛する
道中で聞いた話をどんな些細なことでもひたすらノートに書き記す
リュックに入ったのは最低限の食糧以外
何冊も何冊もの記録だ
積みすぎて何回か破れたリュックを訪れた場所の名裁縫師に補強をお願いしている
だからだんだん鮮やかなデザインになっていく

時間が逆戻りしている
風変わりなレストランオーナー曰く
斜めに飾らないと時間が読めないって

メニューをもらったが、急に気分が変わったからとか言われて
有無を言わせずに、創作料理のフルコースが出された

いなだ・ほたるいか(ボイル)・びんちょうまぐろ刺身のカルパッチョ
前日から仕込んだ冷製かぼちゃスープ
ぶり・カジキのムニエル
チキングリルのプラヴァンス風
ポークソテー和風ソース
特製オムライス
水尾梅酒のロック

あの、一人ではとても食べきれません…

しかし、オーナーはすでに無我夢中に料理の世界に入った
テーブルが埋まっていく
店内は白い靄がかかってきた
オーナーの姿も見えなくなる

自家製の苺ジャムを添えたアイスクリームまで出されたが
メイン料理を食べ終わった頃 シェイクになっていたでしょうね

ん?おかしいな
肌や髪の毛につやが出てきた
体も引き締まってくる
視界がよりクリアになったぞ

思わず時計に目をやった
時間が本当に戻っている
幸い記憶だけが今のままのようだ
不思議な感覚

オーナーに聞いたら
人によっては
時間が止まったり2倍3倍進んだりするらしい
ドアを押したとたん白髪の老人になったお客さんも昔いた
さすがのオーナーも驚いたが、お客さんを宥めるのに時間がかかった

その差はなんだろう
オーナーも分からない
だから旅している私に答えを見つけてほしい

「分かったらもう一度来てくれ、ご馳走するよ」

正解を集めるために旅に出たのだが
かえってたくさんの質問を預けている 
すれ違った人の問い 私自身の問い
答えを与えられなかったらどうしようって悩む時期もあったが
結局正解なんて宇宙まで飛んでいっても見つからないのではないか
うすうす察してきた

だから若返っている今を存分に楽しむ
おいしい料理を満喫する
元気よく心を込めて会ってきた人たちに
「ありがとう」と伝える

笑ったオーナーの歯並びが印象深い 
でも笑顔が素敵

あ、心に安らぎを与える花カフェで出会ったPEATメンターが、
今が今である限り怖いものはない、と教えてくれた
この一言を次のノートのタイトルにしよう
だから人の疑問を、自分の不安を背負わない
目の前の摩訶不思議にただ身を任せればいい

また会った時に
正解ではないが、たくさんのお話をするね
その中から答えにつながるヒントが潜んでいるかもしれない



「時鐘」

謝謝大家不吝分享各自的故事,閱覽了許多幻想國度,讓我捨不得翻頁。
謝謝你們豐富了我的世界。

我一直嚮往能成為旅人
過客 流浪 背包 風兒 旅程 自由 
漂泊 讚嘆 野生 雷雨 歸途 滿載

愛著所有與旅人相關的詞彙和意境
沿途上聽到的許多奇聞軼事,不論多瑣碎我都一一記下
背包裡面除了最低限度的糧食之外,是一本一本的筆記
很多次背包被撐破了,我便在探訪的每個地方找到名裁縫師幫我修補
於是背包的顏色也越來越鮮豔

時間倒著轉
個性有些古怪的餐廳老闆說
時鐘不斜著擺的話他無法讀出時間

翻著菜單正要點菜時,老闆說他改變心意了
於是乎無視我的意見,全套創意料理開始上菜

鰤魚.小烏賊.鮪魚生魚片拼盤佐酸甜醬
從前天開始熬煮的冰涼南瓜濃湯
雙拼鰤魚旗魚的法式奶油薄燉
法國炭烤番茄雞肉
日式煎豬排澆淋和風醬料
特製蛋包飯
冰鎮水尾梅酒

呃,我好像吃不完那麼多…

老闆已經進入一個無我的境界,聽不到我的呼喚
眼看著桌子被一道道的料理填滿

店內瀰漫著白煙
看不清老闆身影

冰淇淋也上桌了,上面點綴著用自家栽培的草莓做出來的果醬
但我想等我吃完主餐時,已經變奶昔了吧

咦?好像有點不對勁
怎麼皮膚和頭髮越來越有光澤了
全身上下的肌肉也緊實不少
連視線都清晰了

下意識看了時鐘
時間真的在倒轉
但幸好記憶還是維持在現在
有點不可思議的感覺

聽老闆說
店內時間的流動因人而異
有人回播有人快轉
以前還有客人一推開門就成了白髮蒼蒼的老人
老闆也著實嚇了一跳,好像足足花了一整個下午在安撫那位受驚的客人

是什麼引起這個差異呢?
老闆自己也不知道
所以希望浪跡世界的我去幫他找尋答案

「找到答案後再來一次,我請妳吃大餐做回禮」

當初,是為了尋找各個問題的解答而踏上沒有歸期的旅程
沒想到反而累積了更多疑問
有我自己的,也有其他每個擦身而過的人的
曾煩惱找不到解答而嚴重焦慮過
但慢慢發現,正解這種事,就算飛去宇宙邊際也找不著

所以好好享受返老還童的這一刻
大啖眼前美食
然後精神飽滿地,誠摯地對每個出現的人說聲:
「謝謝」

老闆露齒而笑
雖然排列不整齊的牙齒令人印象深刻
但那笑容溫暖了我

啊 我想起來一件事
在風光明媚、春風搖曳的花園咖啡廳遇到的PEAT導師曾說過
〈只要我的現在只有現在,那麼就大無畏了〉
所以無須背負別人的疑惑或自己的不安
用心享受眼前的天馬行空

我要把這句話寫在筆記本的封面

下次再見時
也許不能給你期待的答案
但我會述說很多很多的故事
可能其中會隱藏著什麼靈感吧

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