LITTLE MOON 小さい月

名前の漢字に小さい「月」を書くところがある
当たり前のように書いてきた自分の名前
そこに母の想いが織り込まれている

母の名前に「月」がある

何歳の時だったっけ
おそらく中高生辺りかな
ある日寝る前に
母がとてもとても優しい、そして嬉しそうに

「私は大きい月、あなたは小さい月、名前でも二人は繋がっているよ」

と教えてくれた

初めて気づいた二人の共通点
これを聞いた私は、金銀財宝を見つけた海賊のように喜んで
下腹部から抑えられない騒動がぷくぷく湧いてくる
まさか私の名前に母からの宝物が秘められているのだ

ずっと自分の名前が嫌いだった
呼ぶのも呼ばれるのも書くのも見るのも
「わたし」という存在とリンクできなかった
漢字だけでずっと男の子と思われて、笑われたこともある
テスト解答用紙の名前欄を見てこれは誰だろうと
懐かしさも親近感も湧かない 
ただ他人と識別するための無機質なもの

名前が性格を造形するのか
性格が名前に基づいて発展していくのか、それとも一人歩きするのか

《ゆっくり静かに考える》

名前の意味を知った
控えめで自分の世界に入りやすい子だった
生まれた時に両親は何かを見抜いたのかもしれない
あるいは想定外の伸び方

一度だけ同じ名前の人と出会ったことがある
就活の面接時だった

あれ、面接官の手元の履歴書
私の写真じゃないな、と思って確認したら
全く違う人だった
でもやはり同じ漢字が書かれている

妙な気分になる
あの○○さんはどんな世界を旅してきたのか?

「私でいいの?」
とっさに聞いて、本当はあの方と面接したかったのかもしれない
面接官の苦笑いはすべてを語った

やっと少しずつ意志が名前に宿り始めた
母からのサプライズ
中性的でかっこいいと友人が打ち明けてくれたおかげ
私がコンプレックスに思っているものを
他人から見て素敵なものになる可能性を知った

どんな漢字なのか
恥ずかしいから伏せておく

母の日
帰省できない今は電話で我慢するしかないが
お臍代わりになった二人の繋がりは
永久に続いている

ありがとうございます
お母さん



「小月亮」

我的名字中有個小小「月」
一直以來理所當然地寫著它
從沒想過裡頭竟然蘊藏著媽媽的可愛心思

媽媽的名字裡有個「月」字

忘了是什麼時候,大概是國高中生的年紀
某晚睡前,媽媽很溫柔、帶點興奮地跟我說:

「我是大月亮,妳是小月亮,媽媽永遠在妳生命裡」

這是我第一次知道和媽媽的共通點
接著心情像是發現金銀島的海盜一般
有股騷動襲來,高興的情緒從下腹部飛揚至頭頂
原來我的名字中有著媽媽埋下的寶藏

其實一直很不喜歡自己的名字
叫或被叫、看或寫都一樣
總無法連結到「我」的存在
加上只看字的話常被誤認為是男生,也因次被嘲笑過
每當看到考卷上的姓名欄時總會疑惑,她是誰?
沒有熟悉或任何依偎感
只是用來和他人區別的無形東西

名字塑形了個性
還是個性被名字牽著成長?

《靜靜地思考》

我的名字的意思
出生時,爸爸媽媽是讀出了什麼
抑或是我的發長其實出乎了他們意料

僅有過一次遇到和我同名同姓的人
在工作面試的時候

咦?考官手上的履歷表
上面的照片好像不是我
確認之下發現真的是一個名字相同的別人

好奇妙的心境
那個○○經歷了什麼樣的旅程

「那面試要繼續嗎?」
誠實的疑問,也許公司是想找另一個人
而考官的苦笑已經說了答案

終於慢慢地,精神開始滲透進名字裡
感激媽媽的驚喜
還有同學跟我說她一直很羨慕我的名字,中性又帥氣
啊,原來我的自卑可能在別人眼裡成為亮眼的寶石

到底是什麼字
害羞作祟,還是讓它存於想像中

母親節要到了
現今的混沌無法自由返鄉
但代替肚臍連結我和媽媽的情感
永遠都會存在

媽媽,謝謝妳
母親節快樂

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