MIRACLE SENSOR 奇跡のセンサー

頭にびよ~んと芽を吹く新芽のようなものがついている女の子
可愛くて、緑の天使の輪みたいだけど
女の子にとってはコンプレックスでしかない
ほかのみんながついていないのに
ママもパパも 兄ちゃんも妹も 友達のヒロちゃんも
みんなの頭についていないのに
何で自分だけ?

笑われてきた
怖がられてきた
嫌われてきた
いじめられてきた
傷づいてきた

痛みを我慢して、何度もはさみで切った
自分の体を傷つけるの、すごく怖いよ
血たくさん出たの
痛かったよ
でもみんなと一緒になるために我慢するしかない
人並じゃないと、自分の生きる道がない


繰り返しの地獄 
いのちを与えてくれたママとパパに罪悪感

それでもすぐまた芽が出てくる
切られた恨みもなく
いつも艶やかな新緑の色を見せてくれる
ピンっと上を向く姿
微笑んでくれるようにさえ思える

女の子は仕方なく芽を抜くのをあきらめた
帽子をかぶってそれを隠す
どんな時でも絶対に帽子を取らない
そうすれば、自分もほかの女の子と同じだと認められる

その後は?

女の子は楽しくない
見た目はみんなと同じになったのに
幸せを感じない


いや、これには語弊がある
70%しか喜べない
MAXには行けない
自分でもおかしいなと思っている

完全燃焼していない月日が過ぎていく
自分の幸せ探しに
おそらく辞典に載せたあらゆることを試してきた
でも状況は変わらず


そんなある日
女の子は勇気をもって帽子を取った
鏡に向かう


頭の上の緑芽
依然として瑞々しい

ん?

何かを訴えているようだね
風も吹いていないのに
絶えずある方向へ細い茎を軽く曲げている

女の子は視線をその向く先に移動してみると

ちょうど

この街でフクロウ博士と呼ばれている学者のところに
ガレッジセールが開催されるチラシが、どういった弾みなのか
窓にピタッと飛んできた

知識教養が豊かな方として知られているが
自分と縁のない、遠い世界の人間と捉えていた
でも女の子は不安を抑えて行ってみようと決めた

博士は興味津々で女の子の頭上の芽を見た

ふむー

少し沈黙のあと
博士は目を開き、椅子から飛び上がった
びっくりした女の子を置いて
自分の書斎へ走っていった
しばらくすると
一冊の分厚い本を持って帰ってきた

何百年も前に
女の子と同じ
頭の上に新芽のようなものがついている人がいたらしい!

なんと

それは嵐や台風を予知できるセンサーであることを
数十年の実証でやっと分かった

これは宝物なんだよ、
と博士が喜んで躍り出した

人間は苦労してこの能力を手に入れようとした
今の科学技術でも
台風の行き先を百パーセント予測できないから
これはどれほど貴重な能力なのか、言わなくても分かる

これを聞いて
女の子がわっと泣きだした


先を読むというより、ふっと浮かんできたメッセージ
この当たり前と思っていた感覚が
実は自分にしかないことに気づいて
自分が異常だと、周りがそう思わせたから

「これから楽しむといいよ」

博士は優しく女の子の頭を撫でた

そして一言、忠告をしてくれた

この力を使って周りを助ける前に
まずは自分を幸せにするんだ

ピッピ ピッピ ピッピピピー

女の子は私の嵐を予知し 
お知らせに来てくれた

錯覚なのか
新芽の先端に光が灯っている

もう女の子は隠したりしない
堂々と緑の芽を日差しの中に輝かせ
思う存分にありのままで突き抜ける

久しぶりに甦った笑顔
まだ少しぎこちないけど
自然で純粋で
安らぎを与える

100%幸せの道
女の子はやっと見つけた
自分らしく生きる

大好きなゆかさんに捧げます
ピンセンサー、可愛くてかっこいい♡



「奇蹟感應器」

頭頂上長了一株類似新芽的女孩
兩瓣翠綠 隨風搖曳
像極了天使光環
但女孩卻對此深感自卑
其他人頭上什麼都沒有
爸爸媽媽、哥哥妹妹、好友小紘
全都沒有呀
為什麼只有自己?

嘲笑
恐懼
厭惡
霸凌
受傷

忍著痛 女孩曾好多次拿剪刀剪下那株小草很多次
傷害自己的身體 這是多麼可怕的一件事
流了好多血
好痛
可是為了和別人一樣必須忍耐
不與大眾相同 就沒有活下去的道路

地獄般的日子 不停循環
女孩覺得對不起生下她的爸爸媽媽

可是
新芽還是馬上又長出來
完全沒有被剪掉的怨恨
仍舊散發亮晶晶的光澤
挺直向上的身姿
彷彿輕柔的微笑

女孩沒辦法只好放棄除掉它
她決定戴上帽子藏起小草
不管什麼時候絕對不脫下
這樣自己看起來就會跟一般的女孩子沒有兩樣

之後呢?

女孩並不開心
雖然外表上已經和大家一樣
但她卻感覺不到幸福


啊,這有語病

應該說女孩只感覺得到70%的快樂
無法達到頂點
她自己也納悶著

就這樣不完全燃燒的日子飛逝
女孩嘗試了所有記載於字典上關於幸福的事
但現狀仍毫無改善

於是在某一天
女孩鼓起勇氣脫下帽子
站在鏡子前

頭上那株新芽
依舊嫩綠燦爛

嗯?

它好像在訴說著什麼

明明沒有起風
卻不停往同一個方向彎下它纖細的腰
女孩隨之移動視線

就這麼剛好

一張廣告紙飛來貼在女孩的窗戶

原來是人稱貓頭鷹博士的學者要舉辦跳蚤市場

貓頭鷹博士的學識淵博是遠近馳名的
但之前總認為是跟自己處於不同世界的人
於是也沒想過要交流
但女孩決定壓抑不安的情緒前往拜訪

博士饒富興致地看著女孩頭上的新芽

唔…

經過一陣沉默
博士突然張大眼睛 從椅子上跳起來
顧不得嚇一跳的女孩 逕自衝向書房
過沒多久
博士便拿著一本厚厚的書走出來

原來好幾百年前
也有一位跟女孩一樣頭上長新芽的人


那新芽的真面目竟然是可以預知颱風或暴雨的偵測器
經過好長時間的驗證才得此結論


這是寶物呀!

博士開心地踏起旋律

人類用盡各種方法想獲得這個力量
就連現在的科技都無法百分之百預測颱風的路徑
所以這個能力有多珍貴
自是不在話下

女孩聽聞哇地一聲哭了出來
說是預測未來
不然說是突然浮現的靈感
天馬行空 有時女孩自己也一頭霧水
她發現這個視為理所當然的感受並不是每個人都有
周遭人的反應讓她覺得自己是異類

「今後只要想著怎麼快樂就好」

博士溫柔地摸了摸女孩的頭

然後補充道

在用這個能力幫助別人之前
要先用在自己身上,讓自己幸福


嗶 嗶 嗶   嗶嗶嗶嗶—


女孩預知了我的暴雨
翩翩來到我身旁
捎來通知

是錯覺嗎
我總覺得新芽的尖端在發光

女孩已經不隱藏了
光明正大地讓綠芽沐浴在日光中
閃亮耀眼 搖曳生風
肆意大無畏地相信自己


沉睡已久的笑臉
雖然有些生澀
卻自然又純粹
有種舒服的安心感


百分之百綻放自己的道路
MAX的幸福,女孩找到了

不受人擺佈
開心做自己

獻給好友YUKA
妳的奇蹟偵測器
帥氣又可愛!

Sony A7ⅱ

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