COUNTERATTACK OF UNDERARM HAIR ワキゲの逆襲

初めてのオファー
一般ピープルがランウェイのモデルに?

しかも

ショーはすぐにこの後開幕
迎えの車はもう家の前でスタンバイ

デザイナー ブランドも知らずに
数多の疑問を考えて解く時間なく
直感に従って
車に乗りこんで会場へ向かった

会場は賑やかだった

カメラマン、記者など報道陣の一団
フラッシュライト
ミラーボール
ダイナミックな音楽
最終リハーサルの様子

車から降りると
バックヤードへ案内され
初めて自分に配られた服装を見た

黒と赤が基調のノースリブカクテルドレス

レース 
キラキラ輝くダイヤモンドが鏤められた
Aラインのシルエット
私の身長を考慮し、裾は正面短い後ろ長いデザインで
正面の丈は足が長く見えるように膝よりちょい上にしている

着替えて鏡の前に立ってみると
自分の姿にびっくりした

これが私なの?

ドレスの良さを引き立てようと
試しにいろんなポーズをしてみたところ

!!!!

ワキゲ

剃っていなかった!

長いおうち時間
すっかりワイルドになった脇
元気よくハローを言っているような毛

どうしよう
よりによってノースリーブの服装
ほかの人と交換しようかな
いや でも
これは私に合わせて作ったドレスだから
きっとこの一着しかないんだよね

じゃあ急いで家に帰って処理してこようかな
脳内で道順が浮かんで
片道だけで1時間かかるから
とてもショーに間に合わない

しかたなく 

ポーズを

<||>
  /  \

から

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  /  \

両手をぴたっと体にくっついて歩こう
すごく不格好でも
ボーボーの腋毛を晒すよりはいいでしょう

こう思って腹をくくったら
急に初めてのランウェイに対する緊張と不安が襲ってきた

重心を後ろへ
力強い足踏み
音楽に合わせ
ぶれない上半身
リラックスしているように筋肉を引き締めて
カメラポイントでキメ顔
そこで裾を大いに捌いて
くるっとかっこいいスマートなリターン
舞台裏に入る直前にもう一度振り返って
目力で魅せる

今までテレビで見てきたモデルさんの姿を思い出し
脳内リハーサル、イメージトレーニングをする

ショーの演出家兼統括者は忙しすぎて私のことをとても構えられないのか
みなさんプロのモデルと思い込んでいたのか
とにかく私を指導する人はどこにもいなかった

人前に出る恐怖が薄れず
また脇毛のことを思い出した

気にせずかっこよく歩くのか 

        (腋毛はドレスの色とシェイプと合うのか)

腋毛を隠して歩くのか    

 (そうしたら服装のラインが損なわれる)

どうしよう

あゝあゝあああああ!


昨日風呂に入る前に
腋毛に気づいたのに
なんでまあいっかと決めたのか

わたしのアホ!

最後の一幕

カメラの眩しいフラッシュしか見えなかった
キャットウォークに足を踏み入れた自分
華やかな世界が目の前に広がる

このシーン

目に焼き付いている


気づいたら
朝だった

あ、夢なんだ

夢でよかった
よーく恥をかく夢を見るんだ

冷静になって振り返ってみると
ショーの主催側にカミソリを借りておけばよかったのに
でも聞くのが恥ずかしい

結局
どんなポーズで歩いたのか
はっきり覚えていない
ただ履き慣れていない高いヒールで転ばなかったのが記憶に残った

きっと
潜在意識が夏を知らせに来たのね

夢が織りなした戯れでした。



「腋下的突襲」

生平第一次的邀約
平凡的普通人擔任走秀的模特兒?

而且

服裝秀等會兒就開場了
迎接的車子已經在家樓下等著

設計師 品牌
許多細節都是個大問號
但沒時間細想
跟隨直覺
毅然坐上車前往

服裝秀的會場好熱鬧

攝影大哥 記者
許多媒體待機中
閃光燈
鏡球
快板搖滾的音樂
似乎在進行最後彩排的現場

從車下來後便被引導至後台
第一次看見分配給我的服裝

以黑和紅為基調的平口小禮服

蕾絲鏤鑽
反射照明燈而閃閃發亮
A字裙
考量我的身高
裙長約在膝上左右

換好衣服後站在鏡子前
被自己的樣子嚇了一跳

這是我嗎?

想著如何展現出服裝的特色
而隨意做了一些姿勢的時候

!!!!

腋毛

竟然沒剃!

太長時間待在家
完全野生化的腋下
精神飽滿地打招呼的毛兒們

怎麼辦
偏偏是無袖的洋裝
還是和其他人交換呢?

不行
這是為我量身訂做的服飾
肯定僅此一件

那趕回家處理呢?
腦中瞬間浮現回家的路線
單程就要花上1個小時
根本來不及開場

沒辦法了

只好把走法

<||>
  /  \

改成

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兩手緊貼在身體兩側總沒問題吧
雖然看起來很鱉腳
但總比讓茂密的腋毛出來見人好

下定決心後
第一次走秀的緊張及不安隨即襲來

重心往後放
強而有力毫無猶豫的踏步
配合音樂的節奏
上半身不搖晃
看似放鬆卻明確控制的肌肉
到了拍照定點後擺出決定性的表情
然後揮手帥氣甩動裙擺
瀟灑俐落轉身
在進入後台前再一次回頭
用眼神魅惑大眾

拼命回想至今看過的節目
每個在電視中出現的模特兒
然後在腦海演練各種走法和律動

舞台總監可能忙到沒時間管我
或是他認為每個模特兒都是專業的
總之沒有人來指導我細節

舞台恐懼症沒有減輕
又想到了腋毛

乾脆不理它帥氣走秀

  (可是腋毛跟黑紅洋裝有搭嗎?)

還是隱藏腋下拙笨地走

  (可這樣就沒辦法好好表現服裝的美)


該如何是好

啊啊啊啊啊啊啊啊             

昨天洗澡前明明有注意到腋下的
為什麼就算了呢

我這個笨蛋!

最後的一幕

視線只剩閃光燈的絢爛
終於是鼓起勇氣踏上伸展台的自己
光鮮亮麗的世界在眼前展開

這一刻

永遠烙印在我心裡

回過神時
已是早上

啊 原來是夢

幸好是夢
很常做這類恥度很高的夢境呀

冷靜下來分析後
其實跟主辦單位借美體刀就好
但又不好意思開口

結果是選擇哪一個步法
我也沒印象
只記得穿著不習慣的高跟鞋卻沒跌倒

一定是潛意識在提醒我
夏天要來了

夢兒編織出的呢喃短篇。

Sony A7ⅱ

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