LIGHTNESS 明るさ

今もそこまで詳しくなっていないが
カメラに慣れていない頃に
とりあえずシャッターを押しまくっていた
一期一会の瞬間より
出会った風景を早く収めたかった
この「早く」と思う心境はなんだろう?
景色は逃げないのに
カメラのずっしり重厚感
構えている自分に酔いたかったのか
ファインダーに目を細め
心は果たして被写体にあるのか
ひっくるめて
当時隣にいる相手に認めてほしかった
液晶画面にこの真っ白を見た瞬間
恥ずかしさが心を掠めた
雑念がファインダーを見ている時の思考を邪魔した証拠
でも削除しなかった
褪せない記憶と照らし合わせるための写真としてではなく
この方と一緒にこの一瞬を過ごした記録として残したかった
この一枚はずっと失敗したと思って
使おう、人に見せようと思ったことがない
でも最近購入した本で
明るさ調整も写真の雰囲気を変えるコツと教わった
前回曇りだったから、明るさの設定を+2~3にして
0に戻さなかった
だから晴天時の港がこのような夢物語の世界に変身した
視点を変える
または違う視点を知ると
嫌いなものもそんなに悪くないと思える
私の心の中
海に対するロマンはむしろこのような色合いなのだ
ぼやけて先が見えない
未知に対する心いっぱいのワクワクトキメキ
髪の毛をパサパサにする懐かしい塩気を帯びる風
キャプテンから「早く乗れ」の呼び声
いざ乗ってみたら
舵は私が切る
穏やかな時は思う存分カモメや鷹たちと大空を旋回
荒い波が挑戦状を渡してきても
激しく飛び上がるしぶきに絵の具をつける
どんなシチュエーションも楽しみ方があるさ
私が主人公である限り
冒険は
世界の果てまで
いつまでも続くのだ
または地球を飛び出すかもしれない
タイトルは
そうね
ご存知の『人生』かな
★
「亮度」
在還不習慣相機的時候
雖然現在也還不到熟練的程度
總之外拍時總是不停按快門
令人陶醉的一刻,我還抓不著
想趕快把相遇的美景定格
這個「趕快」的心情是何故呢?
風景不會跑開
那麼是相機沈甸的重量感
讓我想陶醉於擺出攝影師架式的自己嗎?
瞇起眼睛盯著觀景窗
我的思緒是否駐留在被攝影的事物上?
各個小因子聚集
我真正想要的
或許是當時在身邊的那個她的認可
於是在液晶畫面看到這張亮白時
心中只覺得好丟臉
這是雜念影響專注力的證據
我卻沒有刪除
並非是想對照沒有褪色的記憶
而是想留念著與她相處的每一瞬間
這張照片我一直覺得是失敗作
也就從來沒有想過要發表或拿給別人看
但最近買的書上寫著
亮度調整也是改變照片氣氛的秘訣之一
在前一次出遊
由於是陰天所以我把亮度調到+2~3
最後忘了調回0
才有了這張似多了層夢幻面紗的晴天港口
改變看事物的觀點
或是接觸了新定義
竟能讓討厭的東西看上去不再那麼可怕
在我心裡
海給我的感覺反倒是這樣迷幻的浪漫色彩
看不清前方的朦朧
對於未知的澎湃喧囂 心中躁動不已
讓髮梢變粗糙 那帶著鹽味的海風
船長大聲吆喝著「快上船」
踏上甲板後才發現
是由我來掌舵
風平浪靜時我將與翱翔青空的海鷗與老鷹一同俯衝
險惡的波浪捎來挑戰狀也不退縮
我將在高濺起的白色浪花上作畫
任何場面皆有自娛的方法
只要我是主人翁
這趟冒險將會持續到世界盡頭
又或是飛往宇宙
標題是什麼?
我想想
應該就是眾所皆知的
『人生』
Sony A7ⅱ