MIRROR 鏡

写真を眺めてタイムスリップ旅

以前記事に書いたことがあって
初めて着物を着る友人
初めて鮮やか色を身に纏った彼女
スマホにカメラ 録画と千枚近くの写真
その全過程をすべて記録した
カメラを買ったばかりでまだまだ数で勝負した頃
質より量の自虐

彼女からダメ出しされた写真
削除命令が出てもこっそり残しておいた

華麗な小道具が足されていくにつれて
みるみる変身していく彼女
見た目に対するコンプレックスから
鏡を直視できない伏目
私から見ればさらに磨かれた美しさなのに
本人は店を出たら急いで自分でメイクを控えめに直した

責められない
彼女に自分を見た

人の誉め言葉を素直に受け取れない
謙虚と自信 卑下と傲慢
その境目が分からない
間違えると自分の存在価値が揺らぐ

本心に従えばいいと言われるが
嬉しい本音
感謝したい本音
相手を疑う本音
もっと欲しがる本音
足るを知らなくなる怖れ
言葉の裏を探し出す反抗心
いろんな声が一瞬で脳内会議をして結論を出す
でも俯瞰してまとめ役がいない

「いや、そんなことはない」で
一番声が大きい奴が勝つ
簡潔で楽だが
自分を知る機会をずっとずっと逃した

受け入れられないのは
世の中に私以外の考え方、判断基準があることなのだ

浅い器で世渡りして溺れて
自分の世界に閉じこもって
誰も理解してくれないと憤慨する
拒絶してしまうのは
お世辞ではなくて、狭い視点の自分だった

私が見る彼女
彼女が見る彼女
知らない人が見る彼女
もともと違うフィルターで
どれも美で唯一無二の宝物
光がいろんな角度の反射によって無限な色彩として出力されるように

彼女は彼女らしく着物の赤を表現した
凛として英気のある気質
品やかな女性を再定義した
「しなやか」って何でしょう
その日の、花のような彼女だった
自然な笑顔でカメラの前でも
いつも通りに振る舞う彼女だった

気が弱い小さな目立ちたがり屋
その矛盾 その天邪鬼の性格
全然手に負えるよ 掌にそっと載せて大事にする
面倒ではなくむしろ可愛らしい
受け取っても取らなくても
たくさんほめてあげる

いいぞ
鏡の中の世界で思う存分に遊んできて
その妄想はいつしかこの世に現実となって
跳ね返ってくるからさ
その時に 
新しいが咲くよ



「鏡子」

翻閱照片 一場時空旅行

之前也有寫過
這是朋友第一次穿和服
第一次嘗試鮮豔的顏色
手機 相機 攝影加近千張的照片
我把一整天的過程記錄下來
那是剛買相機的時候
重量不重質的自嘲

朋友覺得拍不好的照片
我也沒刪除偷偷留著

隨著華麗的小細節增加 慢慢蛻變的朋友
出於對外表的自卑
逃避鏡中的注視 垂下眼的她
在我看來 她的美襯著和服添加了古典的風味
但她卻急著在踏出店後把臉上的脂粉卸淡

我的遺憾表現不出來
因為在她身上我也看見了自己

無法真正相信他人的稱讚
謙虛與自信 自卑或驕傲
我分不清界線
弄混了 總覺得自己的存在價值將崩毀

有人說順著自己的心就好
但我的心中充滿雜音
有開心
有感謝
有懷疑
有想要更多的貪心
怕不知滿足的恐懼
研討話語背後意思的反骨
這些聲響在一瞬間開啟腦內會議
但裡頭卻沒有一個可以俯視全局的人可以統領

「沒那回事」
最大聲的人勝出
簡潔有力
卻也因此喪失許多面對自己的機會

接受不了的是除了我以外還有其他的想法及判斷標準這個事實

度量太淺 淹沒在世間這片汪洋
於是又躲回自己的小世界
悲憤著沒人懂我
我拒絕的從來不是稱讚
而是眼界狹隘的自己

我看見的她
她看見的她
別人眼中的她
透過每一個獨一無二的濾鏡
那些投影 無法比較
皆是僅此一個的美麗
就像白光透過各種反射會出現無數色彩一般

朋友完美詮釋了自己對紅色和服的印象
帶點英氣的她 凜然的身姿
重新定義了何謂“氣質女性”
氣質又是指什麼呢
我覺得是那日如花的她
是在鏡頭前也怡然自得不做作的她

膽小的愛出風頭的妳
那些矛盾 那些任性
都不是天大的事
我會輕輕將妳放在手心上呵護
不惹人厭 反倒惹人憐
不論妳接受與否
我都會一直稱讚妳

不要擔心
就那樣肆意地在鏡中的世界玩耍
我幫妳撐起一片天
總有一日
所有妄想都將成為現實
彈回這個世界開花
綻放新的

Sony A7ⅱ

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