SKIRT 折り目


学生時代、制服のプリーツスカート、お尻辺りの折り目はしょっちゅうゆるくなって何本か消えたこともある。

またもや思春期女子の思い込みが登場。
「ダイエットしなきゃ」というセリフ、人気者のまるで新品のようなきりっとした折り目を見て、コンプレックスに思ったこともある。

スカートは毎日洗わない。
たしか2枚ぐらい繰り返し履いて、週末まとめて洗っていた。
毎回洗濯後、母は丁寧にアイロンをかけて一本一本折り目を復活させる。

10代の頃、何事も自分のせいにしがちだが、
よく考えてれば、制服用のスカートだから、材質もそこまでよくなくて、毎日履くと折り目、特によく圧をかける場所の折り目が消えてしまうのは、むしろ当たり前のことだ。

制服生活から卒業してから今に至るまで、いろんな材質のプリーツスカートを履いてきた。
でも連日同じスカートを履くことはない。だからこの折り目行方不明の問題もいつしか頭から離れていった。

あの頃。

毎週日曜日の夜、リビングルームで家族みんな揃って、ゴールデンタイムのバラエティー番組を観ていた。

母だけアイロン台の前に立っていて、
私の制服、父の背広、ハンカチ、

一本また一本、
一枚また一枚、
チー、シュルシュル、ジュー、

蒸気式のアイロンの音がテレビの無機質の声と共に部屋中に充満している。

一番難しいのはやはり私のあの黒いプリーツスカート。
折り目が細かい上、消えたところの跡を見つけて復元するのは、父のシャツより時間かかる。

だからいつも最後に回されるが、かといって母の集中力は減っていない。
アイロンをかけ終わった時に、すごいだろうと言わんばかりの表情で、ピシッと私たちの前で披露するのが定番のシーンだった。
そして母の大変さを知って、感謝の気持ちを込めて私たちはいつも熱い拍手をする。

プリーツスカートを見るたびに、条件反射的にこの頃の記憶が浮上して思わず口角が上がる。

暖かいな、この瞬間、この情景。

私のだ。

追伸:
高校時代、足らないものを追わずに、自分の手元にすでにあるものに気づくことさえできたらな、と少し切ない気持ちになる。周りをひどく傷つけた頃でもあった。
でもおかげで「感謝とは」を学んで多少成長した。



「摺痕」

學生時期,制服的百摺裙穿久了,屁屁那部分的摺痕就會變得不明顯,於是會在洗完後請媽媽一條一條復原。
以前以為是自己太胖把裙子壓壞,但後來想想,那又不是多好的材質,受壓後紋路不見很正常。現在大人了,開始穿不同質料的百摺裙,但也不再有天天穿同一條的機會,摺痕問題就這樣消逝在我腦海。

上大學前每當週末夜晚,全家聚在客廳看綜藝節目,只有媽媽一個人辛苦地站著,一來一回燙我們的衣服,這一幕總讓人會心一笑,好溫暖。

媽媽總會在完成我那艱難的小黑裙後驕傲地展現給大家看,如果那時可以接受自己的話,也許高中的一切我都會留下吧。

写真提供:Y.KO


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