PORTRAIT 被写体

去年インスタに発表した写真と内容を一部加筆修正して掲載。

2019年3月初め、横浜で行われたCP+に行ってきた。

プロと初心者、まずカメラをいじる回数が違う。本当に同じカメラを使ってるの?と毎回伝授していただく時に不思議に思う。

毎朝見慣れた儀式のようなメンテナンス。ブローのシュシュをあの10分間で何回聞いたのか、いつも尊敬の念を抱きながら眺めている。

ずっと、写真撮影中の人を撮ってみたかった。

最初はただ横からこっそりシャッターを押していたが、気づかれてお互いファインダー越しにお互いの被写体になっていた。

それでもやはり違う。あらゆる小道具が同じだっていうのに、写真に写る感情の度合いが違う。
ピントがぼけて少しがっかりした私に設定済みのカメラを渡してプロ気分を味あわせてくれた。

桟橋に夕日、最高のテーマじゃないか!
そして夕日に向かって歩いていくカップルたちの影もまた最高の物語になっている。

説明付きで会場を回り、いろんなレンズを試すことができ、素敵な一日だった。
やはり面白いなあって!

2020年の今に戻って、仕事中に彼に聞いた。

すごい写真を見すぎて自分の写真が下手って落ち込んだことないの?と。
カメラマンでもないのに、私はこの挫折に似た時期に陥っている最中。
自分を見失って他人の山を登ろうとしたから、できなくて当然なことで自分を貶める。

すると素敵な答えが返ってきた。

「いや、我こそ最高、といつも思ってるから」

思わず噴き出した。

美大出身の彼は、そういう逞しいメンタルを四年間鍛えてきたらしい。
それに、趣味においても自分の好み、こだわりをとことん追究してきた人でもあるから、自分の好き、人生の美はほかの誰かの許可も評価もいらず、ただ共感してくれる人とつなげばいいことを自然と体感で分かったようだ。
好きを自分なりに極め、その好きをなんらかのツールで表現できる人ってやはりかっこいい!

私に足りないのは、レンズの種類ではなくて、自分を信ずる、他人の山頂から眺めた風景を持ってこないで自分の山のみ登る、自分の絶景を見つけるという意志なのだ。ただただこれだけだ。

あとたくさん練習すること。

わたし」はこの世界のオンリーワンだから、忠実にこの設定に従って人生という劇を演じきれば、「我こそ最高」という悠悠自適の境地に自ずと辿り着くでしょうね。

傍若無人ではないことを念のため記しておく。



「被攝影者」

修改於去年發佈在IG上的照片及文章。

2019年3月在橫濱舉辦的CP+。
專業和初學,意外地沒有違和。我的相機與知識,起源於因喜歡而自學成大師的他,聽我鬼擋牆的問題時從來都沒有不耐煩。
坐隔壁的他,到公司後第一件事便是保養他的相機,當耳邊傳來blower的聲音時我總會心一笑。每當看他操作時我常想,我們真的是用同款相機嗎?

橫濱街上到處是背相機的人,擦身而過時每個人都會迅速瞄一下彼此的型號,或從背帶或從鏡頭。找停車位時我們就開始興奮,期待成為其中一員。

抵達橫濱棧橋時已黃昏,剛好遇到豪華郵輪停靠,大家興奮地與船上人們互拍,我拿起相機拍下攝取同景象的他,他不經意回頭,笑笑地把鏡頭對準我。在發現我的照片都失焦時,直接讓我用他設定好的相機。但是,專業與初學,還是表現在了照片上。即使背景構圖都相同,情感的厚度還是不一樣。

一直都嚮往互拍的主題。
夕陽與海濱,互為被攝者,這一張,讓我更喜歡拍照。

棧橋上情侶們細長的倒影也同樣迷人。

時間回到2020年的現在,工作時我問他會不會因為看了太多厲害照片而覺得自己的照片很糟糕。
自己明明不是攝影師卻迎來類似挫折期的低潮,迷失了初衷,誤把別人的山當成自己的路,於是明明與我無關的目標,竟為著達不成它而低落。

但沒想到他給了我一個好棒的答案。

「不會,因為我一直覺得自己最厲害!」

聽聞,我不由得放聲大笑。

念美術系的他,大學四年期間鍛鍊出了強大的心臟。加上即便是興趣,只要是自己所喜歡所講究的,他會全神貫注地去研究透徹。也因此無形間培養出了達觀的態度,自己的喜歡與人生的美不需要任何人的許可或評價,只要和能互相共鳴的人來往即可。
專注於追求自己所愛,並用某種形式表現出來,這樣的生活態度,好帥氣呀!

我缺少的,不是鏡頭的數量,而是相信自己、堅持爬自己的山找尋自己美景的意志力,僅此而已。當然還有多練習。

」,是世界中獨一無二的主角,只要忠實地照這個設定演完這齣『人生』劇碼,終將會走到一個悠然自得且‘自己最厲害’的境界上。

小小備註:不是目中無人的意思。

Sony A7ⅱ

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