VOYAGE 旅立つ

手を差し伸べて私を抱擁しそうな向日葵
お勤め、お疲れ様の一言が聞こえてきそうな気がする

薄々気づいている方もいると思うが

私、旅人になりたいです。

あら、思ったことと違うのか

十代の頃、国語の授業のおかげで
はじめて言葉の不可思議を知った
文字の組み合わせで
自由に心象を表せて架空の世界を作られるんだ
一つ目の発見

本当の苦しみを知らないのに
哀愁、惆悵を唱えたがる思春期の少女Green
世間の喜怒哀楽生離死別を見尽くした達観を得たかった

「神様はいないと思う……」
これを冒頭に書いた作文のタイトルはもはや覚えていない
あえて…を付け
奇を狙うというより
私の心境を表現する何か新しいフレーズはないのか
理解はされなかった 
昼休憩時の笑い話にもなっている
評価はいつも「饒舌すぎる」

でもこの理解されなさもまた孤独を味わいたいあの年頃の子にもってこい
ざわつき始めた心の鼓動をアピールするために
背景は黒灰色の独りぼっちこそ似合う

今思えば笑ってしまう幼いマインド

初恋の方からの『子衿』
最後の2行を読んだ時の動悸
いまだに忘れられない
古典の引用、または創作
色あせない感動は文字で保存され
言の葉で感情を動かせるんだ
二つ目の発見

私は立ち留まらないで
風に乗って旅をし続けたいのだ
なのに旅先から帰る居場所を探すために
自分を束縛してしまった

窮屈して
詩の唄い方さえ忘れた
音符が消え 楽譜を失い
キャッチできなくなって
空に舞い散らかるインスピレーション
十代の頃に出会った
言葉がもたらした衝撃
別れてだいぶ時間が経つ

麗しい花束が贈呈され
新しい旅立ちを祝福してくる人々
一つ一つ音と形を積み重ねた先
無数の未知の世界が出来上がる

さあ
新たな幕がもう開いた
古い荷物は置いてきた
私のこれから
どこに向かう?

この問いより
どこに向かいたいのかが正しいかもしれない

心はいつまでも旅をし続けている
し続けたい

もちろん
この自由はやっと分かった
居場所のおかげなのだ

一日不見  如三月兮



「啟程」

向日葵似伸出手擁抱,
彷彿對我說著“這幾年辛苦了”

是否隱約察覺到了呢?

我,想當一名旅人。

咦,猜錯了?

國高中時的國語課
第一次知道了文字的不可思議
形聲象形的組合
竟能如此自由揮灑內心想法和建構出一個架空世界
我的第一個發現

明明不懂苦
卻硬要說愁的思春期少女Green
希冀有著看透人世間喜怒哀樂生離死別的達觀及筆觸

「我想神…是不存在的。」
早忘了題目為何的作文第一句
既沒破題也不知所云
加了…並非是想要標新立異
只是想尋找有沒有其他可能來表達心境
當然沒有人理解
還成為同學間午飯時的嬉鬧話題
評價總是“太過饒舌”

但無人理解正好適合愛品嘗孤單的年紀
黑灰色調的孤芳自賞
最能襯托開始鼓動的心

現在想來只覺得那幼稚會心一笑

初戀對象送我的『子衿』
人生中第一封情書
看到最後兩行時的怦然心動
至今仍記得
古典文獻 或絞盡腦汁的創作
文字保存了褪不了色的感動
原來言語可以撼動情感
我的第二個發現

不願停留
我想一直漂泊旅行
讓風兒指引我前進的方向
但曾幾何時卻為了尋覓歸來時的家而迷失自己
束縛住自由的靈魂

感到窒息
忘了如何歌唱
音符消散 五線譜碎裂
抓不住飛散至空中的靈感片段
十幾歲時慰藉惆悵的詩詞歌賦
已經遠離了太久

燦爛的花束
紛紛祝賀的人們
一字一畫慢慢堆疊
無數個未知世界將應運而生
我的天馬行空
大無畏的冒險物語

新的舞台已經拉起幕簾
放下了舊的行李
我的今後
將繼續啟程

心之旅人
謝謝守護在身邊讓自由我放飛的人們

一日不見  如三月兮

Sony A7ⅱ

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