PORT CITY 港町

一気に山頂まで走りたい
そこに佇んでいるお寺の前の広場から海を眺めたい
海の碧色を味覚で感じたい
長い海岸線に一定のリズムを刻んで絶え間なくぶつけてきた白い水しぶきにそのまま吸い込まれたい
塩味を帯びている風を撫でたい

記憶に秘めた歓喜が甦る
海を見る、嗅ぐだけで

スピード全開で暴走する夜の山道
ウツが魑魅魍魎に勝つ
こころの病はそれ以上のお化けを生み出す

静かな暗闇に響く
泣きながらの笑い声が不気味なほどに耳に障る
バイクのエンジン音でも隠せない

上へ上へ 早く早く
お寺にたどり着けば安心する
私のゴールだ
神様が守ってくれる

泳げないが
海を眺めるだけで救われる

そうだ
港町で生まれ育ったからだ
離れすぎると精神が枯渇する

心臓の鼓動は自然に浪の音に調律した



「港都」

只想衝上山頂靜靜地看著海發呆,聞著海的顏色,眺望白色水沫規律地衝擊細長的沿岸。
細胞吸收鹽味的風兒,復甦了記憶中的愉悅。甩尾夜奔,我知道背後有座廟守護我。

憂鬱戰勝了夜晚山中的鬼魅魍魎
心病製造出更可怕的怪物

帶著眼淚的笑聲
在寂靜的深山裡顯得格外刺耳
機車的引擎聲也掩蓋不了

快點 再快點 往上 再往上
抵達寺廟就安心了
菩薩會保佑我

雖然不會游泳,大海的景色卻可以療癒我,因為,我是港都長大的囝仔,定期需要海的滋潤。
心臟的跳動,頻率慢慢調和為波浪的旋律。

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